衝撃。

　ブラウザを開いて、ブログをまとめて入れているフォルダを開いて、クリック。いつものようにブラックバックの、あの寂しそうなブログが表示されると思ったら、行き着く先はドリコムブログのエラー表示。

ページが見つかりませんでした。

「嘘だ」

　思わず吐いた言葉だった。

弔い。

　……このまま嘆いていても始まらない。

　今、残ったクラブメンバーのために、また気持ちを切り替えなきゃ。その残ったクラブメンバーが『狐の寝床』から抜け出したとしても、僕はこのクラブの運営をやめるわけにはいかない。それが責任で、弔いっていう奴だと思う。みんなで作ったこのクラブを、失うわけにはいかない……。

　大事な関係は、いくつも失われたけれど、大事な思い出だけは残しておきたいと思う……。

　何もかも僕は無責任だった。そのことに対する罪を、弔わないといけないんだと思う。残ったクラブメンバーのために、忠を尽くしていかなければいけないのだと思う……。

二兎を思う者は一兎も。

　結局こうなった。

　自嘲の笑みだけが自分に残った。

　強欲だなんて、ずっと前から分かってた。

　一気にたくさんのものを失った。

　自分のせいで。



　これからどうしよう。

　何をかけがえのないものだと思って、『テイルズウィーバー』に居座ることにしよう。

　いや、今まで本当の意味で、自分にとって「かけがえのないもの」なんてなかったんだと思う。それは自分の考え方が悪いせいで、相手のせいじゃない。相手のことを考えられない自分が、何もかも悪い……。



　自分の責任だ。

　自分の責任だ。

　自分の責任だ。

　自分の責任だ。