旅路は続く。

　サービスパックを購入して、そろそろ一ヶ月。
　この一ヶ月の『マビノギ』での活動を振り返る。

　突然接続しなくなって、放置状態にしたのに──。
　それなのに、笑顔で出迎えてくれる人がマビノギには居た。
　そして僕はこの一ヶ月の間、普段以上にたくさんの人と交流を取ったと思う。
　フレンド登録している友達からのダンジョンの誘いとか、いつもの放置場所で思わずできた初心者の友達。マンドリン代を稼ぐために初めた資金調達が、やがては『ラバキャットローブ』（知り合いの「試着したい」という要望に答えて）と『アイリスヘッドドレス』を購入するまでに発展したり。
　つっきんの結婚式に今回も出席できなかったのは、悔しい。それでも、三次会目で潜った光るストーンバイソン遺跡は、強い敵がたくさんいて楽しかった。そこで新しい友達もできた。
　『楽器演奏』、『ディフェンス』のマスタータイトルは取れなかったけれど、これらの付き合いのせいで取れなかったのは、むしろ嬉しいことだと思う。自分は、自分を磨くことに時間を費やした。まだまだ未熟かもしれないけれど、人一倍頼りにされるほどに自分を磨いた。だからこそ、僕を頼りにしてくれる人のために力を使うことができたのが、すっごく嬉しい。
　先日買ったゲームで「この子の場合、必要とされて初めて自分の価値を見出す」という一文があったけれど、もしかしたらこれは自分にも当てはまるかも。

　……ということで、一ヶ月前には目標を終わらせてマビノギに蹴りをつけると宣言しましたが、どうやらその目標はいまだに片付いていません。
　なので、もう少し接続する期間を延ばすことにしました。
　出戻りして、終わらせると宣言してこの結果に成るのは、情けないやら、嬉しいやらで、もどかしい気分になります。課題も山のように残っていて、こんなことをしている場合じゃないのに。
　んー……早く蹴りをつけなくちゃ。