イリニドの書（2）。

　『野獣化』スキルを追うシナリオも、佳境へ。

　実装初日の就寝前に、プレイヤー掲示板で『光るストーンガーゴイルの石像遺跡』のお手伝いさん募集の掲示板を発見し、書き込んだ方にメモを送信したところ、次の日に見た連絡で「席をひとつ空けておきます」とのこと。
　当日、メンバーも満席になり、遺跡に突入。
　さすがに、これだけのメンバーが集まったので、攻略はかなり楽でした。
　一部屋で出現するモンスターの数がかなりのものなので、パソコンの処理が追いつかない人が数名苦しんでいました。
　……もしあの時、露店で『光るストーンガーゴイルの石像』を購入して、ソロで突入していたら……なかなか厳しい状況にあったでしょう（むしろ無理だったかも）。
　ボス部屋に突入。
　これも8人パーティなら楽勝でした。

　次のステップは、（エルフの場合）ラノ地域とコンヌース地域にある地上絵の形をした『メダル』を捜索すること。三択のクエストが終了すると、アレクシーナから『イリニドの書』というものがもらえるので、それを完成させるために『メダル』が必要になります。
　ここが一番の難関だと、パーティのリーダーはおっしゃっていましたが……あながち外れではありません。猿の地上絵から、同じ形のメダルが出てくるとは限らず、ラノ地域の地上絵なら、ラノ地域のメダルがランダムで出現。コンヌース地域の地上絵も同じように、コンヌースのメダルがランダムで出現して、最後のひとつになると……そのせいで時間がかかってしまいます。
　僕の場合、同じ地上絵の上で、チャンネル移動を繰り返して、一箇所で粘りました。
　コンヌースのメダルは、二箇所の地上絵で全部取ることができたので比較的早かったのですが、一番苦戦したのがラノ。大体2～3時間は大嫌いな『Lロッド』を手に、じれったいことを繰り返していました。
　なお、宝箱と同時に出現する可能性のあるモンスターぐらいは、倒せるようになりましょう。

　しかし、変身スキルにはそれだけの価値があるのかもしれませんね。
　途中で割ってきたジャイアントとのメダルをかけた死闘（笑）を繰り広げ、最後に手にしたメダルをイリニドの書にはめ込む。

　あっ、変身後の姿をスクリーンショットに納めるの忘れてた(ノ∀`)

　習得しておいてなんなのですが……変身スキルは、エルフらしからぬスキルのおうな気がしなくもありません。僕がマビノギチームの一員なら、きっと野獣化スキルは反対して、もっと別の姿への変身スキルにしていたでしょう。たとえば精霊化とか、もっと神秘的な姿になるスキルを……。
　鎧も着ていないのに、パッシブディフェンスの効果音が鳴られても、違和感があるようにしか捉えられません。
　確かに、エルフ、ジャイアントと人間の「実装のタイムラグ」を埋めるためには、変身スキルが必要になったのかもしれませんが、実装を急ぎすぎたんだろうな、という感が否めません。
　逆に言えば、エルフの神秘的なイメージを打ち破る結果になった、とも思えますが、もう少し綺麗な意味でイメージを打ち破ってほしかったですね。「野獣化」とい言葉自体、どちらかというとジャイアントのために在るような言葉に思えます。もっといえば、エルフとジャイアントの変身スキルを『野獣化』と名づけ、それを共通にする必要はなかったのではないでしょうか。